妊娠1か月に意識して摂りたい栄養素って?

妊娠、おめでとうございます。妊娠がわかって嬉しい!だけどドキドキ、ちょっと不安…そんな時期でしょうか。
身体の大きな変化もない頃は、実感もわきにくいかもしれませんが、お腹の中の赤ちゃんと一緒に、お母さんとして成長していきましょう。

妊娠1ヶ月目

さて、この頃にはどのように食生活に気をつけたらよいのでしょう。
「妊娠したらたくさん栄養素を摂らなきゃ」と思われがちですが、そのときに合った栄養補給ができるように、簡単にご説明します。
まず大まかに妊娠初期・中期・後期と分けられていて、この頃は、妊娠初期(0週〜15週)に該当する時期です。
食事摂取基準では、妊娠中の付加量や、時期別に設定されている栄養素の項目では妊娠初期の付加量を目安にすることになります。
妊娠期全体を通したものも含めて、この時期に付加量が設定されている栄養素は以下の通りです。( )内は、付加量は設定されていませんが、目安量が非妊娠時よりも多く設定されている栄養素です。

エネルギー、鉄分、ビタミンB1,B2,B6,B12,葉酸、ビタミンC,マグネシウム、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン(ビタミンD,E,パントテン酸)

このうち、エネルギーと鉄分は妊娠がすすむにつれて付加量が多くなります。
また、タンパク質とは妊娠中期、後期、ビタミンAは後期のみに付加量が設定されていますが、初期には設定されていません。
このように、妊娠初期から今までより多く摂りたい栄養素があるのですが、そうでない栄養素もあります。必要以上に食べ過ぎてエネルギーオーバーなんてことにならないように気をつけましょう。
そしてこの時期はつわりを感じる人や、妊娠にまだ気づいていない人など、様々な状態が考えられます。
中には、「つわりのせいでバランスのよい食事ができない」と、不安になってしまう方や「妊娠がわかったのが遅かったけれど、今までの食生活で大丈夫?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、この時期の食生活というのは、赤ちゃんの成長にはそれほど影響しません。
妊娠がわかる前にアルコールや、水銀を比較的多く含むとされる魚を食べてしまっても、妊娠がわかってから気を付ければよいと考えられています。
しかし、妊娠がわかる前から十分に摂取して欲しい栄養素があります。それは葉酸です。

葉酸はどんな働きがあるの?

葉酸は胎児の神経管閉鎖障害発症リスクを低減させることができると考えられています。この神経管閉鎖障害は受胎後およそ28日で閉鎖する神経管の形成異常で、このリスクを減らすためには受胎前後の葉酸の摂取が有効と言われています。
このタイミングから考えると、妊娠が判明してから葉酸を積極的に摂っては遅いとも考えられており、そのため、食事摂取基準では妊娠初期の女性はもちろんですが、「妊娠を計画している女性、または妊娠の可能性がある女性」に対しても、付加的な葉酸の摂取が望まれています。
ただし、この葉酸はたくさん摂れば摂るほど良いというものではなく、1日1000?は超えないようにとされていますので、安易なサプリメントの利用には注意が必要です。

摂り過ぎには注意して欲しいビタミンA

ビタミンA

妊娠がわかったら、控えて欲しい栄養素があります。
それはビタミンAです。
妊婦が妊娠初期にビタミンAを過剰に摂取すると、胎児に奇形を起こす可能性が高くなると報告されています。妊婦の健康障害や胎児奇形を起こすことのない最大限の量は4500?RE/日という報告もありますが、非妊娠時の成人の上限量である2700?/日も参考にしておいて下さい。
しかしこの上限量(過剰摂取による健康被害による危険性がないとされる最大限の量)は、偏った食べ方やサプリメントを利用しない限りは特に心配いりません。
実はビタミンAには2種類あり、一つはレバーやうなぎなどに含まれるビタミンAです。そしてもう一つは、人参やほうれん草といった植物性食品に含まれるカロテン類です。カロテンはプロビタミンAと呼ばれ、体内に入るとビタミンAに変換されるのです。
このカロテンは過剰に摂取しても、必要量しかビタミンAに変換されないので、過剰症の心配がいらないのです。
サプリメントに含まれるビタミンAはたとえカロテンと表記されていても、野菜などの食品由来のカロテンよりも利用効率がよいため、摂り過ぎにつながる恐れもありますから、やはりサプリメントの安易な利用は控えたほうがよいでしょう。
「妊娠がわかったし、しっかり栄養素を摂らなきゃ」と思われるかもしれませんが、ビタミンAの過剰症のリスクがあることも、ぜひ覚えておいて下さいね。

 

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