妊娠初期の栄養で必要なセレン!でも実は毒性もある?

妊婦食べる

栄養素として重要なセレンでも毒性もあるセレン

妊娠中の食事は、妊婦さんであるお母さんの健康管理はもちろん、赤ちゃんのライフステージの最も初期の段階の栄養状態を形づくるものとしても重要とされています。

安心して元気な赤ちゃんを出産するためにも、食事や栄養にも気を付けていきたいですね。
栄養素は色々と種類がありますが、今回はなんと毒性が強い元素として知られるセレンについてみていきましょう。

セレンはギリシア語のselen(月)に因んで名づけられた元素で、なんだか素敵なもののように感じられますが、実はこのセレンには強い毒性があることが知られてきました。
しかし、わりと最近になって、セレンは人におって必須の微量元素であるということが認識されるようになりました。

どのような働きをしているかと言うと、生体内では酵素やタンパク質の一部を構成し、抗酸化反応において重要な役割を担ったり、アスコルビン酸(ビタミンC)の再生や甲状腺ホルモンの活性化などに関わったりしています。

セレンが不足すると過酸化物による細胞障害や心筋障害、下肢の筋肉痛、皮膚の乾燥などを引き起こしますが、日本人はセレンを十分に摂取できていると考えられていて、特に不足の心配はないでしょう。

反対に慢性的に,em>摂り過ぎると爪の変形や脱毛、胃腸障害、下痢、疲労感、末梢神経障害などを引き起こし、かなり大量に摂ってしまうと、心筋梗塞や腎不全などを起こすことが知られています。

セレンの食事摂取基準】

食事摂取基準を見てみると、妊婦の付加量が設定されています。
これは、非妊娠時よりも妊娠時は多く摂取すべきということになりますが、前述の通り、セレンには毒性があります。付加量があるからと言ってサプリメントなどを安易に使用してしまうと、過剰摂取による健康障害を起こす危険性もあります。

どのくらい必要なのかをきちんと知っておきましょう。

非妊娠時にはセレンの推奨量は25?/日と設定されています。これは欠乏症を防ぐために設定された量ですが、妊婦さんはこれに加えて+5?/日の付加量が設定されているので、あわせて30?/日の摂取を目指せばよいことになります。

この付加量は胎児、胎盤に含まれるセレンの量と、妊娠によって増加する血液中のセレンの量をもとに、食事からの吸収率も考慮して設定されています。

また、過剰症による健康障害を防ぐために上限量が設定されています。
18〜29歳女性では330?/日、30〜49歳では350?/日となっていますので、注意しておきましょう。

付加量分はたったこれだけ足りる!

セレニウム

セレンは魚介類を中心に肉や卵、他にも植物性のものにも含まれています。食品中のセレン含有量はその食品の産地の土壌中のセレン濃度や飼育肥料のセレン含有量によって大きく変動することが知られており、日本の土壌では不足の心配はないと考えられています。また、セレンは国民健康・栄養調査の項目にはないため正確な数値はわかりませんが、一日あたり約100?摂取できているとされています。

先ほどの食事摂取基準の推奨量と付加量と照らし合わせてみても、一般的な食事をしている人であれば、特に不足の心配はないことがわかるかと思いますし、付加量があるからと言って積極的に摂取しなければいけない…とも言えなさそうです。

妊娠中はタンパク質や鉄分なども付加量が設定されていますから、それらを摂取するため魚などを取り入れていけば、自然とセレンの付加量もクリアできると考えられます。

それでもやっぱり付加量があるから気になる!という方のために、今回はごく少量でセレンの付加量を摂取できる食材と料理をご紹介します。

なんと、かつおぶし2gで、セレンの付加量分(5?)が摂取できるのです。簡単なおかか和えをご紹介します。

ピーマンのカツオ出し

ピーマンのカツオ出し

<材料(一人分)>
・ピーマン 2個(正味40g)
・かつおぶし 2g
・濃口醤油 小さじ1/3(2g)

<作り方>
1.ピーマンはヘタと種、ワタを除いて千切りにする。
2.熱湯でピーマンを好みの柔らかさに茹でる。
3.水気を切った2とかつおぶし、醤油を和えて完成。

ピーマン以外の野菜でも同様に作ることができます。
かつおぶしはセレンが多く含まれているので、たったこれだけでセレンの付加量分が摂取できます。最初に述べた通り、セレンは毒性があるのでサプリメントなどで大量に摂取することは危険ですし、食品からも十分に摂取できますので、もしも偏った食生活をされている場合には、これを機会に主食・主菜・副菜をそろえたり、ごはん、魚、豆類、野菜、乳製品…と、色々な食品を食事に取り入れたりするようにしましょう。色々なものを取り入れてバランスのよい食事をすることが、セレンを含め、妊娠中に必要な栄養素を十分に摂取できるコツです。

 

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