不正出血について知ろう。排卵出血との違いは自分でわかる?

月経時以外に出血することを【不正出血】と言います。大量に出るものももちろんのこと、おりものに少量混じる程度でも不正出血です。なにか病気があるために出血する場合や病的な原因がなく出血する場合があります。排卵出血は後者の病的な原因のない出血です。それでは排卵出血かそうでない不正出血かどう判断すればよいのでしょうか。今回は不正出血の種類と排卵出血について、不正出血で考えられる病気をお伝えします。

お腹いたい

不正出血の種類

器質性出血

膣や子宮、卵巣など臓器・器官そのものになんらかの病気があるときに起こる出血です。例えば子宮筋腫、子宮内膜症、膣炎、子宮頚部びらん、子宮頸管ポリープ、子宮頸がん、子宮体がんなどがあります。膣炎や子宮頚部の病気だと性交時に出血することが多くなります。

機能性出血

病的な原因がなく、ホルモンバランスの乱れなどで起こる出血です。思春期や更年期などホルモンバランスの乱れやすい時期に多く見られます。

排卵出血とは

【中間期出血】や【排卵期出血】とも呼ばれます。排卵時に出血する理由として2つあります。一つは、排卵の時に卵巣から卵子が飛び出すのですが、その時に表面に傷がついて出血することです。もう一つは、排卵に伴って卵胞ホルモン(エストロゲン)の影響で子宮内膜が少しはがれて出血することです。この排卵期に起こる出血は生理的な現象で異常ではありません。心配はいりません。
排卵出血の「時期」ですが、排卵が起こる1~2日前に見られます。生理周期が28日の方の場合、排卵出血はちょうど月経と月経の間にあたります。前回の月経開始日から約14日後に排卵出血が起こるというわけです。ただ、排卵出血がない方がほとんどです。

出血のある方でも量はわずかです。量が少なく、期間も短いのが特徴です。「色」は個人差があります。真っ赤、黒っぽい、薄い赤、茶色っぽいなど様々です。色だけで排卵出血か判断は出来ません。そのほかの症状として下腹部痛を感じる方もいます。月経のような量であったり月経でない出血が1週間も続くのは排卵出血ではない可能性があります。

不正出血と排卵出血。違いは?

不正出血

【不正出血】

・色:おりものに薄く血が混じる、黒っぽい、茶褐色、鮮血と個人差がある

・期間:1日~長期

・出血量:少量~多量と個人差がある

・痛み:ある場合とない場合とある

【排卵出血】

・色:鮮血、黒っぽい、薄い赤、茶色っぽいなど個人差がある

・期間:1日~3日程度

・出血量:少量

・痛み:下腹部痛を伴うばあいがあるが個人差がある

見てわかるように不正出血か排卵出血か判断するのはとても難しいです。症状も似ているし個人差があります。排卵出血のところでもお伝えしたように排卵のタイミングで起こっていれば排卵出血の可能性もありますので基礎体温計をつけて自分の排卵日を把握するとわかりやすいでしょう。

不正出血で考えられる病気

・子宮筋腫:子宮の筋層にできる良性の腫瘍です。30代女性の25%に発症するメジャーな病気です。月経時の出血が多くなり、不正出血もよく見られます。

・子宮内膜症:子宮の内側にしかないはずの子宮内膜が子宮以外の場所で発生してしまう病気です。子宮内膜は月経のたびに増殖し剥がれ落ちますが、ほかの部分で発生した内膜症も同様にはがれて出血します。発生しやすい場所は卵巣で【卵巣チョコレートのう胞】と呼ばれ、40代以上で卵巣がんに変化する可能性もあるため定期的な観察が必要になります。

・膣炎:原因や種類はいろいろありますが、カッテージチーズのようなおりものが増加するカンジダ膣炎やトリコモナス原虫によるトリコモナス膣炎などがあります。

・子宮頚部びらん:びらんとはあかくただれた状態を表します。病気ではありませんが性交時に出血したり感染が起こりやすく炎症も起きやすい状態です。

・子宮頸管ポリープ:粘膜が増殖してできる良性の腫瘍です。放置していても問題ありませんが、わずかな刺激で出血しやすいため出血する頻度が高い場合は切除する方が安心です。

・子宮頸がん:子宮頚部にできるがん。ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が大きな原因です。

不正出血を起こす病気は数多くあります。自分ではどこからの出血かわからないことがほとんどです。大丈夫だろうと自己判断は禁物!不正出血はすべて[異常かもしれない」と考えて婦人科の先生に相談しましょう。

 

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