妊娠・妊活とタバコ

禁煙

妊娠に関して、妊娠率を下げるものは自分の生活習慣から排除していきたいものです。妊娠率や、またはその後の生活習慣などや健康づくりのために確実に影響を及ぼすといわれているものがあります。それはタバコです。喫煙がもたらす健康への影響時はあげればきりがありません。昔からタバコは「百害あって一利なし」と言われています。

タバコの筒の中には、茶色い茶葉のようなものが入っていますね。皆さんも見たことくらいはあるのではないでしょうか。このタバコの葉を燃やすことにより生じるのがタール、ニコチン、一酸化炭素など有毒物質を含む7000種類以上の物質です。

もちろん、女性の子宮や卵巣、男性の精巣にも影響を及ぼします。女性が喫煙している場合は、卵子の数が減少する、閉経が早い、妊娠までに時間がかかる、また、妊娠した場合に流産しやすくなるといった医学的な統計データもあります。また男性も喫煙している場合は精子の数が少なくなったり、運動性能が悪くなったりするというデータもあります。

卵子、精子も老化するタバコの害

タバコの煙に含まれるニコチンは交感神経を刺激し、末梢の血管を収縮させ、血圧上昇、心拍数の増加をきたします。また、タバコの主流煙に含まれる一酸化炭素には、血液中のヘモグロビンと強固に結合して慢性の酸素欠乏状態を引き起こします。(普通、ヘモグロビンは、酸素と結合して私たちの体の中に酸素を運ぶ役割をしています。)

上記で言う、末梢の血管とは極細い血管のことです。ここでいう細い血管とは、腎臓、肺、胃、肝臓、子宮や卵巣などの周りに張り巡らされる本当に細い血管をイメージしていただくと良いでしょう。それらの細い血管を収縮させ、血流を悪くしてしまいます。血流が悪くなれば、酸素も栄養も内臓に来なくなりますから臓器の働きも衰えますね。よって子宮や卵巣、精巣の動きも悪くなるという事が容易に想像できます。そうなると、血行が悪くなるわけですから女性の場合は月経の血液も質が悪化し生理痛や子宮内膜症の原因になることもあります。また、妊娠している場合には、喫煙により血管が常に狭くなり酸素や栄養がうまく運べていないため、胎児の成長が遅れたり低出生体重児で産まれることもあります。

自分が吸うよりはるかに有害、副流煙

自分は吸わないけど、夫が吸っている、家族の誰かが吸っている、職場の誰かが吸っているという方は多いのではないでしょうか。自分が吸わないから大丈夫というわけではありません。周囲が喫煙しているだけで、自分も受動喫煙しており、副流煙の影響を受けます。

主流煙(タバコを吸っている本人の吸い込む煙)を「1」とした場合、副流煙(タバコを吸った人が吐いた煙を周りの人が吸い込む煙)に含まれる有害物質は次の通りです。

・ニコチン(血管収縮)…2.8倍       ・タール(発がん性)…3.4倍
・一酸化炭素(酸素欠乏)…4.7倍      ・ベンゼン(発がん性)…1.0倍
・アンモニア(粘膜刺激)…46.3倍      ・ニトロサミン…(発がん性)…52倍
・ホルムアルデヒド(発がん性)…50倍     ・カドミウム(発がん性)…3.6倍
・ベンツレピン(発がん性)…3.6倍

副流煙による受動喫煙の影響は上記を見るだけでどれほどの悪影響があるかわかりますね。
副流煙の中には、発がん性のある化学物質が多く含まれています。受動喫煙は喫煙しない人に対しての有害大気汚染物質への曝露であるとも言われています。現に最近話題になっているPM2.5。PM2.5によってよどんだ大気の中国が度々テレビなどに映し出されます。日本では数値的にほとんど問題になることはありません。PM2.5の一日に吸っても問題のない量は35μg/m3以下です。しかし、喫煙者がいる密閉された屋内ではその値は563μg/m3であったのです。こうなると、中国のPM2.5よりもはるかにタバコが悪影響なのが分かります。これが、受動喫煙が有害大気汚染と言われる所以です。

受動喫煙は、先ほど述べましたように妊娠中は胎児の成長を阻害したり、低出生体重児の原因にもなりますが、さらに出産後は乳幼児突然死症候群(SIDS)やこどもの呼吸器感染症やぜんそく発作など呼吸器疾患の原因にもなります。

そして、喫煙者が気を使って喫煙室や、屋外、換気扇の下で吸う行動が度々見られますが、これにはほとんど効果はありません。なぜなら、喫煙者の口からは喫煙して最低8時間は口から有害物質が出ているとされます。受動喫煙は、周囲に喫煙者がいる限りその害はまぬがれられないのです。

さて、これで妊娠していても、妊娠していなくても、私たちの体にタバコは悪い影響しかないことがわかりましたね。あなたが妊娠力を高めたいなら、まず禁煙から始めましょう。また、パートナーにも必ず禁煙をしてもらうことが効果的です。

 

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